日本語の「ラ行」とは全く違う2つの音
日本語の「ラ行」(ら・り・る・れ・ろ)は「弾き音」[ɾ] です。舌先が歯茎を一瞬だけ軽く弾く音で、ロシア語のРともЛとも異なります。
Р [r] = 舌先が歯茎の近くで何度も素早く振動する(ふるえ音=トリル)
Л [l] = 舌先が歯茎にしっかり触れたまま、空気が舌の横(両脇)を通る(側面音)
日本語「ラ」[ɾ] = 舌先が歯茎を一瞬だけ弾く(弾き音)
Рは「有声・歯茎ふるえ音(トリル)」です。舌先が歯茎付近で高速に2〜3回振動します。
日本語の「ラ」では舌先が一度だけ弾きますが、Рでは何度も連続して弾けます。舌先をリラックスさせて、息の力で振動させるのがポイントです。自分で舌を動かすのではなく、息の流れに任せて舌が勝手に振動するようにします。
ステップ1:まず唇を「プルルルル」とふるえさせてください。これは多くの人ができます。
ステップ2:次に、舌先を歯茎に軽く当てて同じことをします。「トゥルルルル」のような音が出れば正しい方向です。
ステップ3:日本語の「ラ」を素早く繰り返します。「ラララララ」とだんだん速くすると、自然にふるえ音に近づきます。
ステップ4:「ドゥラ」「トゥラ」のように「ド」「ト」の後にР音を出す練習をすると、舌が振動しやすくなります。
Лは「有声・歯茎側面接近音」です。舌先が歯茎にしっかりと接触したまま離れず、空気は舌の両脇(左右)を通って出ます。
日本語の「ラ」との違い:「ラ」は舌先が一瞬弾くだけですが、Лは舌先がずっと歯茎に付いたままです。Лの音を長く伸ばすことができます(「ルーーーー」)。「ラ」は伸ばせません。
「ルーーーーー」と言いながら、舌先が歯茎から離れていないか確認してください。舌先がずっと付いていて、それでも音が出ていれば正しいЛです。日本語の「ル」は舌が弾くので、伸ばすと途切れてしまいます。
| 音 | 舌先の動き | 伸ばせるか | 回数 |
|---|---|---|---|
| Р [r] | 歯茎付近で振動 | はい(ルルルル…) | 2〜3回以上 |
| Л [l] | 歯茎に接触したまま | はい(ルーーー) | ずっと触れている |
| ラ [ɾ] | 歯茎を一瞬弾く | いいえ | 1回のみ |
| ロシア語 | 発音ヒント | 意味 |
|---|---|---|
| рабо́та | ラボータ(巻き舌で) | 仕事 |
| ру́сский | ルースキイ | ロシア(の) |
| доро́га | ダローガ | 道 |
| горо́д | ゴーラット | 町 |
| река́ | リェカー | 川 |
| ロシア語 | 発音ヒント | 意味 |
|---|---|---|
| ла́мпа | ラームパ(舌先接触で) | ランプ |
| большо́й | バリショーイ | 大きい |
| шко́ла | シコーラ | 学校 |
| молоко́ | マラコー | 牛乳 |
| лю́ди | リューヂ | 人々 |