Lesson 09 ― 「誰に?」を表す格変化
日本語の「に」は「誰に」「どこに」を表しますね。ロシア語の与格も同じように「動作の相手」を示します。
「друг」(友達)に語尾「-у」が付きました。この「-у」が日本語の「に」と同じ働きをしています。
| 性 | 主格 | 与格 | 例 |
|---|---|---|---|
| 男性 | 子音 | + -у/-ю | друг → дру́гу |
| 女性 | -а/-я | → -е/-и | сестра́ → сестре́ |
| 中性 | -о/-е | → -у/-ю | окно́ → окну́ |
男性と中性は同じ語尾(-у/-ю)。女性だけ別の形(-е/-и)。生格と同じパターンですね。
ここがとても面白いところです。日本語とロシア語で発想がそっくりなのです。
日本語:私は(=私にとって)ロシア語が好き
ロシア語:Мне(=私に)нравится ру́сский язы́к
好きな人 = 与格(に)、好きなもの = 主格(が/は)。この構造が日本語とロシア語でぴったり一致しています。英語の "I like ..." とは全然違う発想です。
ロシア語では年齢を「〜に〜年がある」という形で言います。
ロシア語では「私は20歳」ではなく「私に20年がある」と言います。人を与格にして、年数を主語にするのです。日本語の「私は20歳です」とは構造が違いますが、すぐ慣れます。
「〜してもいい?」「〜してはダメ」も与格を使います。
与格を使って次の文をロシア語で言ってみてください。