「の」= 生格

日本語の「の」は「誰の?」「何の?」を表しますね。ロシア語では、持ち主のほうの語尾を変えることで同じ意味を作ります。

кни́га студе́нта
студент → студента(語尾が変わる)

日本語と語順が逆なことに注目してください。日本語は「学生本」ですが、ロシア語は「本 学生」の順番です。

性別ごとの語尾変化

主格生格
男性 子音 + -а/-я студе́нт → студе́нта
女性 -а/-я -ы/-и кни́га → кни́ги
中性 -о/-е -а/-я окно́ → окна́

つまり

男性と中性は同じ語尾(-а/-я)になります。女性だけ -ы/-и と別の形です。

「の」以外にも使える!

生格は「の」だけでなく、いろいろな場面で登場します。

a) 所有 = 「の」

кни́га учи́теля
先生
учитель → учителя

b) 否定「ない」= нет + 生格

У меня́ нет кни́ги.
私は本を持っていない
книга → книги(「ない」ので生格に変わる)

「持っている」パターン

ロシア語で「〜を持っている」は特別な言い方をします。

肯定:У + 人(生格)+ есть + もの = 〜は〜を持っている
否定:У + 人(生格)+ нет + もの(生格) = 〜は〜を持っていない

否定のとき、「もの」のほうも生格に変わるのがポイントです。

c) 「から」= из / от + 生格

из Япо́нии
日本から
Япония → Японии(場所「から」= из)
от учи́теля
先生から(もらった)
учитель → учителя(人「から」= от)

d) 「まで」= до + 生格

до ста́нции
まで
станция → станции

「持っている」の表現 — У меня́ есть...

これはロシア語で最も大事な表現のひとつです。日常会話で毎日使います。

У меня́ есть маши́на.
私は車を持っている。
У тебя́ есть брат?
君には兄弟がいる?
У неё нет вре́мени.
彼女には時間がない。
否定なので「時間」も生格(время → времени)

構文のまとめ

「У + 人 + есть + もの」は直訳すると「〜のもとに〜がある」という意味です。日本語の「〜は〜を持っている」とは発想が違いますが、使い方はほぼ同じです。

練習問題

ロシア語にしてみよう

生格を使って次の日本語をロシア語で表現してください。

  1. 先生の本
  2. 私は車がない
  3. 日本からの友達
  4. 駅まで
答えを見る
  1. кни́га учи́теля — учитель → учителя(男性 + -я)
  2. У меня́ нет маши́ны — машина → машины(否定 → 生格 -а → -ы)
  3. друг из Япо́нии — Япония → Японии(из + 生格)
  4. до ста́нции — станция → станции(до + 生格)