日本語の助詞で理解するロシア語の格変化
1か月目まず、普通の日本語の文を見てみましょう。
私は 本を 読む
「は」があるから、「私」が話題だとわかる。「を」があるから、「本」が読む対象だとわかる。
つまり、助詞が単語の役割を教えてくれるわけです。助詞がなかったら、誰が何を読むのかわかりません。
実は、ロシア語もまったく同じことをしています。ただし、やり方が少し違います。
日本語では、単語の後ろに助詞を付けます。ロシア語では、単語の語尾を変えます。
「книга」(本)の語尾「-а」が「-у」に変わりました。この「-у」が日本語の「を」と同じ働きをしています。
このように語尾を変えて単語の役割を示す仕組みを「格(かく)」と呼びます。
ロシア語には格が6つあります。それぞれが日本語の助詞に対応しています。
上の対応はあくまで「だいたい同じ」です。日本語の「に」がロシア語では与格になることもあれば、前置格になることもあります。逆に、一つの格がいくつかの日本語の助詞に対応する場合もあります。
でも心配しないでください。ここでは「ロシア語の格 = 日本語の助詞と同じ考え方」という感覚がつかめれば十分です。
次のレッスン7〜11で、それぞれの格をひとつずつ詳しく学んでいきます。
ひとつの単語がどう変わるか、「кни́га」(本)で見てみましょう。
| 格 | 日本語の助詞 | 形 |
|---|---|---|
| 主格 | は/が | кни́га |
| 対格 | を | кни́гу |
| 生格 | の | кни́ги |
| 与格 | に | кни́ге |
| 造格 | で | кни́гой |
| 前置格 | で(場所) | в кни́ге |
この表を暗記する必要はありません。次のレッスンから一つずつ丁寧にやっていきます。今は「語尾が変わるんだな」とわかればOKです。
次の日本語の文で太字の助詞は、ロシア語のどの格に対応するでしょうか?