名詞の性って何?

ロシア語では、すべての名詞に「性」がついています。男性(мужско́й род)、女性(же́нский род)、中性(сре́дний род)の3つです。

「性」といっても、生き物の性別とは関係ありません。たとえば:

  • стол(テーブル)→ 男性
  • кни́га(本)→ 女性
  • окно́(窓)→ 中性

テーブルが男で窓が中性って変ですよね。でもこれはただの文法上の分類であって、意味とはほぼ無関係です。

日本語にも似た仕組みがある

助数詞と比べてみよう

日本語には助数詞がありますよね。動物は「匹」、長いものは「本」、機械は「台」。犬を「一本」とは言わないし、ペンを「一匹」とも言いません。

ロシア語の性もこれに似ています。すべての名詞が3つのグループのどれかに入っていて、周りの単語(形容詞など)がそのグループに合わせて変わります

でも、助数詞よりずっとシンプルです。グループはたった3つだけ。しかも、単語の最後の文字を見ればほとんど判別できます。

見分け方 ― 語尾を見るだけ

次のルールで、ほとんどの名詞の性がわかります。

м
男性

子音またはで終わる

столテーブル
студе́нт学生
музе́й博物館
ж
女性

またはで終わる

кни́га
Росси́яロシア
маши́на
с
中性

またはで終わる

окно́
мо́ре
молоко́牛乳

覚え方のコツ

迷ったら単語の最後の一文字だけ見てください。а・я → 女性о・е → 中性それ以外 → 男性。これで8〜9割は正解です。

注意!例外もある

覚えておきたい例外

1. -ь(軟音記号)で終わる単語

男性のときと女性のときがあります。残念ながら語尾だけでは判別できないので、一つずつ覚える必要があります。

день(日)→ 男性 / ночь(夜)→ 女性
どちらも -ь で終わるが、性が違う

2. -а で終わるのに男性の単語

男の人を指す単語は、-а で終わっても男性です。

па́па(パパ)→ 男性 / де́душка(おじいちゃん)→ 男性
語尾は -а だが、意味が男性の人なので男性名詞

なぜ性が大切なのか

名詞の性がわかると、他の単語の形がわかるようになります。形容詞、過去形の動詞、代名詞はすべて名詞の性に合わせて変わります

代名詞(彼・彼女・それ)

он(彼 / それ-男性)・она́(彼女 / それ-女性)・оно́(それ-中性)
テーブルは он、本は она́、窓は оно́ で受ける

形容詞(新しい〜)

「新しい」を意味する形容詞は、名詞の性に合わせて語尾が変わります。

но́вый стол — 新しいテーブル(男性)
но́вый ← 男性の語尾
но́вая кни́га — 新しい本(女性)
но́вая ← 女性の語尾
но́вое окно́ — 新しい窓(中性)
но́вое ← 中性の語尾

練習してみよう

チャレンジ:名詞の性を当てよう

次の名詞の性を、語尾を見て判断してみてください。
男性 = м、女性 = ж、中性 = с

  1. дом(家)
  2. вода́(水)
  3. письмо́(手紙)
  4. друг(友達)
  5. ру́чка(ペン)
  6. мо́ре(海)
  7. го́род(街)
  8. маши́на(車)
  9. молоко́(牛乳)
  10. учи́тель(先生)
答えを見る
  1. дом男性(子音で終わる)
  2. вода́女性(-а で終わる)
  3. письмо́中性(-о で終わる)
  4. друг男性(子音で終わる)
  5. ру́чка女性(-а で終わる)
  6. мо́ре中性(-е で終わる)
  7. го́род男性(子音で終わる)
  8. маши́на女性(-а で終わる)
  9. молоко́中性(-о で終わる)
  10. учи́тель男性(-ь で終わるが男性。覚えるしかない!)