Lesson 15 のおさらい

ロシア語の動詞はほぼすべてペアで存在します。

不完了体(НСВ) — 動作の過程・繰り返し・一般的な事実

完了体(СВ) — 動作の完了・一回きり・結果に注目

今回は、それぞれいつ使うのかを詳しく学びましょう。

不完了体(НСВ)を使うとき

  1. 進行中の動作(途中・プロセスに注目)
    Я чита́л кни́гу.
    本を読んでいた。(読み終わったかは不明)
  2. 繰り返し・習慣(何度も・いつも)
    Я ка́ждый день чита́л.
    毎日読んでいた。
  3. 一般的な事実(能力・状態)
    Она́ хорошо́ гото́вит.
    彼女は料理が上手だ。

完了体(СВ)を使うとき

  1. 完了した動作(終わった・結果がある)
    Я прочита́л кни́гу.
    本を読み終えた。(全部読んだ)
  2. 一回だけの動作(そのとき一度だけ起きた)
    Он сказа́л «да».
    彼は「はい」と言った。
  3. 結果に注目(大事なのは「終わったこと」)
    Я написа́л письмо́.
    手紙を書いた。(=書き終わった)

日本語との比較

日本語の「〜ていた」と「〜た」で考える

完全に同じではありませんが、出発点として役に立ちます。

日本語ロシア語アスペクト
読んでいた(途中)чита́лНСВ 過去
読んだ(完了)прочита́лСВ 過去
読んでいる(今)чита́юНСВ 現在
読む(これから)прочита́юСВ 未来

ポイント:完了体の現在形は存在しません。完了体を現在の形にすると、自動的に未来の意味になります。

完了体の作り方

多くの場合、不完了体の動詞に接頭辞(prefix)を付けると完了体になります。

НСВ
чита́ть
писа́ть
де́лать
СВ
прочита́ть
написа́ть
сде́лать

注意:ペアが全く別の単語のことも

говори́ть(НСВ:話す)→ сказа́ть(СВ:言った)のように、接頭辞のパターンに当てはまらないペアもあります。これらは個別に覚える必要があります。

命令形でのアスペクト

НСВ = やんわり / СВ = 具体的な指示

НСВ命令:一般的なお願い・「どうぞ〜してください」

Чита́йте!
読んでください。(一般的に)

СВ命令:具体的なタスク・「これを〜してください」

Прочита́йте э́то!
これを読んでください。(この具体的なものを)

よく使うアスペクトのペア

НСВ(不完了体)СВ(完了体)意味
чита́тьпрочита́ть読む
писа́тьнаписа́ть書く
де́латьсде́латьする
говори́тьсказа́ть話す / 言う
покупа́тькупи́ть買う
понима́тьпоня́ть理解する
открыва́тьоткры́ть開ける
закрыва́тьзакры́ть閉める
дава́тьдатьあげる
братьвзять取る
учи́тьвы́учить学ぶ / 覚える
гото́витьпригото́вить料理する

練習問題

НСВ か СВ か選ぼう

( )に入る正しい動詞を選んでください。

  1. 昨日一日中本を読んでいた(途中・プロセス)
    Вчера́ я весь день ( ... ) кни́гу.
    чита́л / прочита́л ?
  2. 昨日この本を読み終わった(完了・結果)
    Вчера́ я ( ... ) э́ту кни́гу.
    чита́л / прочита́л ?
  3. 彼女は毎日料理する(習慣・繰り返し)
    Она́ ка́ждый день ( ... ).
    гото́вит / пригото́вит ?
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  1. чита́л — 「一日中」は過程を表すので НСВ
  2. прочита́л — 「読み終えた」は結果を表すので СВ
  3. гото́вит — 「毎日」は繰り返しなので НСВ